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アルゼンチンワインで、奥深い情熱の世界へ。

2010.06.14

アルゼンチンワインで、奥深い情熱の世界へ。

アルゼンチンは、世界で6番目のワイン生産国だ。ほとんどの生産地は、メンドーサ地域に集まっている。ここでは、マルヴェック種のブドウが良く育ち、アルゼンチンでは、この種がもっとも広く育てられている。マルヴェック種は皮の薄いブドウで、成熟するためにはカベルネ・ソービニヨンやメルローよりも、たっぷりの日差しや熱が必要。しかしそれは、アルゼンチンで栽培されるいくつかのブドウ品種のひとつにすぎない。トップ4の品種といえば、マルヴェック、ボナルダ、カベルネ・ソービニヨン、そしてシラーだろう。これらのブドウはいずれも、赤ワインになる。白ワイン用のブドウも栽培されていて、トロンテスやシャルドネがもっとも有名だ。しかしそうは言っても、アルゼンチンは主に赤ワインの生産国なのである。

さまざまなブドウから生まれる、個性豊かな赤ワインを楽しんで

もともとヨーロッパ由来のマルヴェック種は、フランス ボルドーの赤ワインのブレンドに使われることを許された、6つのブドウの中のひとつだ。しかしアルゼンチンでは、新しい使われ方が開発された。ブレンドもの、単一品種もの、その両方に使われるという新しい活用法だ。マルヴェック種は、とても濃い色をしていて、十二分すぎるほどのタンニンを含み、プラムのような香りと滑らかな食感が特徴である。

ボナルダワインは、軽めのボディとフルーティな味わいで、チェリーやプラムの香りが特徴。タンニンは軽く、穏やかな酸味を楽しめる。しかし、年齢を重ねた木のブドウを使うと、果実が凝縮され、特にオーク樽で熟成されると、イチジクやレーズン風味の、深い色をした濃厚で渋みの強いワインとなる。

カベルネ・ソービニヨンも、クラシックなボルドーのブドウである。暖かい気候でよく育ち、熟成の期間が長いことの恩恵を受けている。アルゼンチンでは、カベルネ・ソービニヨンは、ブドウ収穫期の終わりころ、3月末に収穫される。カシスやベリーのような黒いフルーツの香りが主流で、タンニンからの強烈で鋭い味わいを感じるかもしれない。この鋭い個性とバランスをとるため、マルヴェックとブレンドされることもある。しかし、ブレンドされていない単一のカベルネ・ソービニヨンはそのままが最高で、多くの愛好家たちにとって究極の赤ワインと考えられている。

シラーブドウは、ずっしりと重く、浅黒い肌あいのブドウで、渋くて酸味があり、ベリーフルーツの風味豊かな、とても濃厚なワインを生み出す。黒胡椒や、バニラ、シナモンのようなスパイスの香りや、甘草、ユーカリ、ミントなどのハーブの香りを感じることができる。熟成し、濃縮され、オーク樽でエイジングされると、チョコレートやコーヒーの風味が出ることもある。アルゼンチンでは、シラーはかなり早く成熟する傾向にあるので、生育をゆっくりさせるよう工夫しているブドウ園もある。たとえば、ブドウ棚を使うことで葉が太陽光をさえぎり、ブドウの成熟を遅くできるのだ。これによってシラーは、ブドウ園のほかの品種と同じように、3月半ばに収穫されるようになる。

アルゼンチン特有の白ワイン、トレンテス

トロンテスブドウからつくられる白ワインは、アルゼンチン特有のものと考えられており、アルゼンチンはこのブドウを生産する唯一の国である。このブドウは、丸くて中位のサイズで、たいてい黄色っぽい緑色をしている。良質のトロンテスワインは、花やトロピカルフルーツの強い香りがするが、甘くはない。ちょうどよい酸味と後味が長く残る、ドライタイプのワインである。

アルゼンチンワインは、世界のワインに、個性的で独特な新しい側面を与えてくれる。試してみる価値ありのものばかり、ぜひ楽しんで。