2011.12.09
9月3日土曜日、レストランBEIGEで開かれたシャトー・コス・デストゥルネルのディナー会に参加してきました。
この日のメニューは、ココ・シャネルが愛したお料理をテーマに構成されていました。パリのデュカスがシャネル社に依頼し、ココ・シャネルと交流のあった方々にインタビューし、4ヶ月にもわたり情報収集したそうです。デュカスさんの方で、コスのワインに合うようスパイスなどは変更したそうですが、ココ・シャネルが食していたお料理かと思うととても感慨深いものがありました。ちなみに、このメニューは、前日2日のシャネル関係のVIPの方が70名ほど集ったディナーでもサーブされたそうです。
ワインについては、コスのオーナー一族の一人である、デミトリーさんから説明していただきました。コスの白は08、赤は、05、03、95、86、75、71でした。白は3時間まえに、赤のオールドヴィンテージはサーブの10分前にデカンタージュされました。また、ボルドー独特のダブルデカンタージュをしたそうです。
まず最初は超レアものコスの白です。日本未輸入で、今のところ日本に輸出する予定もないそうです。白用の畑は同じくコスが所有するグレの白の畑と同じエリアにありますが、区画と樹齢によりコスの白となるかグレの白となるか決まるのだそうです。05が初ヴィンテージで、ソーヴィニヨン・ブランが80%、セミヨン20%、新樽は使用されていません。パイナップル、マンゴーなどのキャラクターをもち、デュカスのワインディレクターマルジョン氏も“あまり使いたくない表現だけれど、エキゾチックな白で、グレープフルーツ、マンゴーなどの特徴がある。”とおっしゃっていましたよ。私は、とろっとしたテクスチャー、とても控えめなオーク、後味に残るきれいな酸味がとても気に入りました。
グラスのなかで開いてくると、グアヴァの香りもでてきてうっとりでした。
この白はアミューズの梅山豚(メイシャントン)の塩漬け(ハム)ととても良く合いました。香りはラルドの様で豚を偏愛する私は、その香りを嗅いだだけで興奮してしまいました。小島シェフは以前モナコのルイ・キャ-ンズで副料理長を務めていらしたのですが、その時と同じ方法で、足の部分に塩、胡椒、ハーブをし、冷蔵庫のなかで逆さに吊るして作るのだそうです。何本も吊るされている光景は圧巻だそうです。小島シェフ、いつか私にも見せてください!
次は赤です。05と03ですが、05は古典的な年で、デミトリーさんも100万ドルヴィンテージという表現を使っていらっしゃいましたが、秀逸な年です。圧倒することのない熟した甘いフルーツの香り、ほんの少々猟鳥獣の肉の含みが感じられました。絹のような舌触りとソフトでスムーズなタンニンが素晴らしい!!恐ろしくスムーズで、ワインの核まで目が詰まっている果実味はとても魅力的です。05はこの日試飲したコスのなかでは一番好きでした。
03は、熟した果物の香り以外に、木やスパイスの含みが感じられました。09ほどの濃縮度はなく、がっしりとしたタンニンを持ち、風味には胡椒の含みがあります。黒毛和牛とは03が最も良く合い、これは03がより支配的なタンニンに富むということでしょう。リッチなビーフとタンニンはグッドパートナーです。
95には熟成した香りがでており、スパイスの香り、アーシーな含みがありました。ボディはミディアム~フルで、スパイス、紅茶の風味、青っぽいニュアンスも感じられました。実はこのワイン、オマールに一番合ったワインです!より熟成し、果実味もタンニンもまろやかになったワインがシーフードには合わせやすいです。
赤最後の2ヴィンテージは、熟成感ばっちりの75と71でした。75は、香りもより若々しく、ミントの含みがあり、組成もまだきちんとしており、タンニンもまろやかになっていますが、まだ健在です。
これら2つには特別に熟成させたチーズ2種類を合わせました。デュカスでサーブするチーズの熟成を担当するベルナール・アンソニー氏がこのチーズも熟成したということです。彼は、チーズの王と呼ばれ、MOFの称号も持つとても有名な熟成士です。
最後のワインは、コスが2年前に購入したトカイです。
01 Domaine Imperial de Hetszolo 5 Puttonyos
黄桃、少々焦がしたような香り。風味は、まだまだ若いですが、りんごのような酸味が印象的。
このワインは、デザートのマンゴーのキャラメリゼとはとても合っていました。個人的には、あまり重いデザートは好きではないので、デザートは抜かすこともあるのですが、本日のデザートは一口食べて誰にも渡したくない状態でした。カリフォルニアのマンゴーにオレンジの果汁をかけ少々熱を通したこのデザートは絶品でした。写真を見ていただくとわかりますが、形も愛らしく、ドライにしたパイナップルの部分がトナカイの角のようです。
コスの先代は、ワインライターをしていた義父の友人で、義父からよくコスを飲ませてもらっていましたが、最近ご無沙汰でした。ベージュさんのコスの会で改めてコスの真価に開眼!ボルドーの中心からは少々遠いですが、次回ボルドーに行く時は絶対に訪問すると決めました。ブラボー コス!!
テキスト by ウィラハン麻未
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