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| TEXT : Cheryl White / PHOTO : chiffonade / TRANSLATION : Azusa Tanaka Category : GOURMET TRIVIA |
2010.05.12
スローフード運動は、ファストフードのマクドナルドが、イタリア ローマの中心地にある有名なスペイン階段にショップをオープンさせたことへの反発から始まった。それゆえ、イタリアはその後ずっと、この運動の先進国であり続けているのは当然といえるだろう。スローフード運動は、132カ国、10万人以上の人々が参加するという世界的な現象に広がった。イタリアでは、“アルチゴーラ”として知られる業界標準を地域の特産物に適用することによって、国の伝統的な地方料理を守っていくという考えが広く受け入れられ、それは30年たった今日でもなお、強力なのである。

スローフードは、食物そのものについてはもちろん、たとえばチーズメーカーなどの職業的食物メーカーである農家の役割を、シェフや食のプロが支持するような生き方をあらわしている。しばしば“歴史遺産的”植物とよばれる伝統的な植物、種や野菜が、もともとの発祥の地である地域で育てられ、使われる。有名な例としては、世界的に見直されたモッツァレラチーズがある。(詳しくはこちらの記事をどうぞ)今日のエコの自覚と持続可能に対する考え方は、一部スローフード活動のパイオニアたちのおかげで発展し、受け入れられているのだ。

もちろん“スローフード”という言葉は、マクドナルドなどのようなグローバールチェーンの商品を呼ぶ名前である “ファストフード”の直接的な反対語だ。ファストフードは今や世界中のあらゆるところで食べられるだけでなく、世界中どこでもほとんど同じなのである。料理の味や紹介のしかた、スタイルは、多国籍企業の利益にとっては2番目に大切なことにすぎない。“スローフードとはまさに美味しい料理のしかた”なのであって、それは地域で収穫されたもの、品質のいい原材料を使うことなのだ。またそれと同じように、遺伝子組換をしたものや、農薬を散布したものが持つ危険性を一般の人々に教育していくこと、そして地方のスーパーマーケットでどのように倫理的に買い物をしていくかが大切なのだ。したがってスローフードは、フェアトレードの姉妹運動で、生産者たちをビッグビジネスや大量生産から守る手段なのである。
評判のよいシェフでコメンテーターのアリス・ウォーターは、こう警告している。“食は自然と文化から切り離されて、単なる燃料になっている。これは道徳的な問題だ。”
偉大なる食に敬意を表し、“スローフード”にトライしてみて。そうすれば、それが最善の中の最善であることがわかるはず!
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