LATELY

新年には食べない料理

新年に避けるべき食材もある。興味深いのは、この感覚はすべての文化で共通したものではないことだ。多くの場所で、鶏肉は新年にはよくないものとされている。なぜなら鳥は地面を後ろに蹴るからだ。しかし中国では、鶏肉は完全性と家族の結束のシンボルとみなされている。ロブスターも、後ろ向きに進むことから避けられている食材。新年は、すべてが前向きに、未来へ向かって進まなければならないのだ。豆腐も、多くのアジア文化の中ではこの時期タブーである。なぜなら、その色が死を予感させるからだ。

TASTE
ハッピー・ニューイヤー!

2009.12.29

ハッピー・ニューイヤー!

まためぐってきた! 時は矢のように流れ、季節はうつりかわり、また新しい年が幕を開ける。幸せなことに、日本の新年はとても“伝統的で文化的なファンファーレ”とともに始まる。同じように世界の他の国々でも、新年の訪れをごちそうとお祭りでお祝いする。世界中のあらゆるところで、時計が深夜を告げるやいなや、誰もがシャンパンボトルの栓をぬき、“幸運を招く”とされる食べ物をほおばることだろう。

新年を祝う食の習慣はじつに様々。良い年になるようにと、願いをこめて!

鐘の音が鳴り始めると、スペイン語やポルトガル語を話す国の人々は、12粒のぶどうを素早く口に入れる。12時を告げる鐘の音の1回につき1粒、つまり12回分を食べるのだ。甘くてジューシーなぶどうもあるだろうし、また酸っぱいぶどうもあるだろう。各々のぶどうは1年の月を予言すると言われ、とても酸っぱいぶどうは悪い月を、甘いぶどうは良い月を表すと言われている。時計の鐘が鳴り終わると同時にすべてのぶどうを食べ終えれば、幸運が訪れると考えられている。

ヨーロッパのある地域では、できるだけたくさんの緑黄色野菜を食べて、新年を迎える人々がいる。緑の葉は紙幣のように見えるので、食べれば食べるほど“一年中お金に恵まれる”と信じられている。同じような理由で、レンティル(ササゲ豆に似ている粒状のパスタ)や、レンティルでつくられた料理を食べることも一般的。丸い形がコインのように見えるので、家庭に富を呼び込んでくれるのだ。

中国の新年のお祝いは、太陰太陽暦に基づいて行われる。これは“冬至のあとの2番目の新月”の日から始まる。繁栄を意味する名前を持つ、たくさんの料理がふるまわれるのだ。たとえば魚を意味する“Yu”は、“余”を表す言葉に音が似ている。“Jai”と呼ばれる根菜料理は、富と喜びを連想させる。ほかにも、切れていない麺を食べると長生きできる、という言い伝えもある。

また、動物は繁栄のシンボルと考えられているので、新年には多くの国で豚肉も食べられている。新年の素晴らしい祝宴に、こんなにもたくさんの料理があるのだから、2010年はきっといい年になるはず!“よい一年を!”

※ 中国では、2010年2月14日に新年が始まる。