LATELY

クリスマスのおもてなし

クリスマスの料理には、いろいろなクリスマスのお菓子がつきものである。そのいくつかをご紹介しよう。

  • ミンス・パイ
    ひとり分でつくられる小さなパイで、スパイシーなフルーツがたくさん入っている。
  • エッグノッグ
    温かいブランデー、クリーム、卵でつくる飲み物。
  • クリスマスケーキ
    たいていはフルーツケーキ。世界中さまざまなバリエーションがあって、イタリアのクラシックなパンフォルテやシエナケーキ、ドイツのシュトレン、フランスのラ・ブッシェ・ド・ノエルなどがある。

TASTE
クリスマス料理の王者、ミート・ディッシュ!

2009.12.21

クリスマス料理の王者、ミート・ディッシュ!

世界中のいたるところで、12月はもっとも心待ちにされているイベントのシーズンだ。全世界をあげて、この季節のお祭りではほとんど例外なく“食に注目が集まる”、それも特に肉料理に。ベジタリアンや、地球の裏側に住む人は、異論があるかもしれない。現代的な味覚を求めたり、気候的な事情によっては、シーフードビュッフェか豆腐料理にならざるを得ないこともあるが、多くの涼しいところの住人にとっては、肉料理は今だ王者なのである。

イノシシ、ガチョウ、七面鳥。食の儀式としての伝統は今も生き続ける

ローマ人やヴァイキングたちは、冬至のごちそうとしてイノシシを食べていた。そしてこの伝統が、おそらくクリスマス・ハムの起源だと考えられる。スウェーデンの伝統でも、冬至にはイノシシを神へ捧げる習慣があった。そして今日でも、その習慣はクリスマス・ハムを食べるという形で続いている。古代エジプト人はガチョウを食べていたと言われ、イギリスのチューダー朝の人々には、それは最も好まれた鳥だった。アステカ征服から帰ってきたスペイン人たちは、七面鳥をヨーロッパに伝えた。それはガチョウより肉が豊富であると考えられた。イギリスでは七面鳥がすぐに市民権を得たが、ヨーロッパ大陸では、“ガチョウが引き続き最高の地位にとどまった”。これら多くの伝統はすべて、クリスマスの食の儀式の一部となったのだ。1843年にチャールス・ディケンスによって書かれた『クリスマスキャロル』によると、クリスマスの食事は、鳥、マッシュポテト、グレービー、アップルソース、そして最後にプディングだ。これが、今日の伝統的なクリスマスのディナーのはじまりである。

1899年、ヴィクトリア女王のクリスマスメニューには、メインに牛の腰肉、ゲームパイ、ヤマシギのパイ、ローストチキンとタンの薄切りと一緒に、イノシシの頭があった。今日に至るまでクリスマスには、イノシシの頭がクイーンズカレッジに運ばれる。 “イノシシの頭に捧げるクリスマスキャロル”の歌とともに…。だからクリスマスは今もって、“多量の肉料理と豊かな伝統”の休日という性格を持っているのである。

※ クイーンズカレッジは、イギリスのオックスフォードにある。
※ 『クリスマスキャロル』は、英語で書かれたもっとも愛されているクリスマス物語のひとつ。1843年に出版された。