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2010.05.24
不死身のジェームス・ボンドが、この言葉を口にしたとき、これが、洗練と“マッチョでクール”の代名詞となることを、誰が予想しただろう?
彼がオーダーしたドリンクは、もちろんマティーニ。ミスター・ボンドよりももっと年を重ねた、もっと格好のいい飲み物だ。1950年代以前、マティーニは、リッチで名声のあるカクテルとして、そしてもちろん、カクテル初のパワーを持つものとして、ある時期隆盛を誇った。それに何より、美味しかったのだ。
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- パークハイアット東京 - コンラッド東京 |

アメリカで1860年以前のある時期に創られ、国家の素晴らしい文化財のひとつと考えられている。1920年代と1930年代には、とくにV型マティーニグラスでサーブされるとき、その時代のスタイルと傾向を強調したと伝えられている。
1940年代後半から50年代まで、“マティーニはちょっとした権力を手に入れた”。アメリカ大統領がロシア代表のグラスに注ぎ、それを契機に戦後から冷戦へ政局は急転換したのだった。そして秘密エージェント、ジェームス・ボンドが登場する。ジェームスの飲み物は、マティーニの伝統的なバージョンとは違い、たいてい、ステア(かきまぜる)ではなく、シェイク(振る)。だから疑問符がつく。それはなぜか?
これは、文章のミスの結果だったのではないか、という都市伝説がある。しかし本当のところ、逆に「シェイクでなく、ステアで。」とした場合には、何かが欠けている。この言葉にインパクトがあるとは全く思えないし、シェイクしたマティーニは、かき混ぜたマティーニより、ずっと冷たくて美味しいのだ。

マティーニ信奉者は、シェイクしたマティーニは、ジンを苦い飲み物にしてしまうと言うだろう。でも個人的には、好みがはっきりしている私でも、好みでないマティーニには会ったことがない。“単純で、伝統的で、V型グラスで運ばれるマティーニ”がいい。それ以外のグラス、たとえばウォッカグラスのようなストレートタイプだと、どこかロマンティックに欠けるように思える。つまり、ボンドが頼んだウォッカ・マティーニの“ウォッカはノーサンキュー”。またボンドとは違って、私なら、もっと香り高いジン、ボンベイサファイアやタンカレー、素晴らしいヘンドリックスなどでつくったマティーニが好き。氷のように冷たいタイプ?もちろん好き!ステアではなく、シェイクで?びっくりするけど好き!
マティーニはある時代、大衆の人気を失っていたけれど、最近“シックでレトロなカクテル”として返り咲いている。お好みのラウンジバーで試してみてほしい。あるいは、ブラックドレスを着て、男性ならスーツを着こなし、髪型をビシッと決めて、東新橋(汐留)のコンラッド東京ホテルのバートウェンティエイトに出かけてみよう。また、西新宿のパークハイアット東京ホテルニューヨークグリルで、マティーニグラスを片手に、レトロな雰囲気に浸るのも素敵。乾杯!
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