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2009.12.18
そのクオリティに代わるものが、まったくない「逸品」がある。たとえば、格調高い料理の素材や、それらの料理と一緒に楽しむワイン、アルコールなどには、特に言えることだ。その中でもリキュールは、特別な存在。食前または食後のドリンクと同様に、スペシャルなひと皿やカクテルをつくるのに使われるリキュールのクオリティは、バランスや味が決め手となる。これがないリキュールは、つまらないものだと考えられている。コアントローのようなハイクオリティなリキュールは、その複雑な特性と、かぐわしい味わいで有名だ。

コアントローの故郷。コアントローはパリから南西およそ300㎞に位置する、アンジェの街で生まれました。アンジェはいくつもの種類の紫陽花など美しい花の街として知られ、一面には野菜畑が散在し、その風景には壮大な大聖堂や城も見ることができます。この建築には、地元のスレート(粘板岩)が使われています。アンジェには、歴史的な美しいタペストリーが多く展示され、現代タペストリーのデザインと製作も行われています。アンジェとその産物は、とにかく〝美しい!〟と表現することができるのです。 |
コアントローは、興味深い、相反する表現であらわされる。苦いオレンジと甘いオレンジ、両方の皮からつくられ、さわやかであると同時に温かく、複雑な味と香りを持つのに、“口あたりはデリケートであってかつ、優しい”。もともと糖度が高いので、コアントローは料理の重要な材料になりうる。ユニークな自然の糖分と、人工的な化学物質を使っていないおかげで、混じりけのない、ナチュラルなおいしさだ。
オレンジの贅沢な風味は、世界中の豪華な料理に一役かってきた。たとえば、“ストロベリー・ロマノフ”、ダック・ア・ラ・オランジュ、そしてクレープ・シュゼットなど。それはまた、フルフィー・ダック、マルゲリータ、ロングアイランドアイスティー、そしてコスモポリタンなど、有名なカクテルの主原料としても使われている。
コアントローは150年以上もの間存在するけれど、今もって素晴らしい時間を醸し出す楽しい飲み物だ。最近では、ミクソロジストがその天然の性質を、分子料理学の技術を用いて実験的に使っている。それは、カクテルやシャンペングラスに浮かぶ“美しいキャビアの粒のように”あるいは、輝くパールのように、完璧に美しいコアントローの泡をつくる試み。これによって、ほかのドリンクにも贅沢で魅惑的なセンスを加えることができるのだ。
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