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サイダーに関するプチ情報

サイダーはまだまだ奥が深い。本文には収まりきらなかったプチ情報をご紹介。

  • 6億リットルものサイダーが、イギリスで毎年消費されている。
  • スクランプは、イギリスの古い言葉で“フルーツを盗む”という意味。
  • サイダーは、ドイツではアップルヴァイン、スペインではシードル、フランスではクリスティとよばれる。
  • サイダーは、薬効があると言われるアップルビネガーをつくるのに使われる。
  • サイザーは、サイダーを蜂蜜といっしょに発酵させたもの。

TASTE
ユニークなサイダーはいかが。

2010.02.15

ユニークなサイダーはいかが。

男性をもっとも惹きつける果物、りんごの美味しい季節がやってきた。その“サクサクした滋味”は、医者いらずと言われ、サイダーと呼ばれるおいしい飲み物のもとにもなっている。イギリスではシンプルに“サイダー”として知られるこのアルコール飲料は、アメリカではハードサイダーと呼ばれ、またアップルサイダーというノンアルコールバージョンもある。

テイストもフレーバーも千差万別

サイダーの世界は、大変ややこしい。サイダーに使われるりんごはあまりにたくさんあるし、一種類だけ使うこともあれば、数種類ミックスしたりもするからだ。だから各ブランドのサイダーに、それぞれ違ったフレーバーがある。またサイダーのろ過と発酵の過程も、“ほかにはない個性”を与えることになる。アルコール入りかなしか、濁っているかクリアか、炭酸入りかなしか、明るい色か暗い色か…など。アルコール含有量は、一般的にイギリスでつくられるもののほうが高く、ヨーロッパブランドはアルコール度数が低い場合が多い。おそらくこのことと、イギリスが世界でもっともサイダーの消費量が多いこととは相関関係にあるだろう。

りんごと他の果物をミックスしてつくられるサイダーもある。消費者は、ラズベリー風味のりんごやクランベリー風味のりんごといった、興味津々の選択をすることになる。またサイダーは、洋梨からもつくることができる。このタイプのサイダーは、イギリスではペリーとして、フランスではポアレとして知られている。これは、1950年後半から1960年代初頭にかけて、“ベイビーチャム”と呼ばれて“流行した飲み物のベース”となっている。 ミニチュアのシャンパンボトルのような小さなボトルで販売されているベイビーチャムは、まさにアルコール入りの梨サイダー。すぐれた市場戦略と、子鹿またはシャモア(カモシカの一種)の可愛らしいパッケージのおかげで、女性の間で大ヒットした。

気の弱い人が飲むべきではないサイダーとは?

フランスのノルマンディー地方では、サイダーは別の良く知られた飲み物“カルバドス”のベースとして使われている。これは、アペリティフやアフターディナーの飲み物としてではなく、食事のコースの合間に出されるアップルブランデーだ。郷土料理の豚やイガイの調味料としても使われる。アルコール含有量が最大40%まであるので、“気の弱い人が飲むようなドリンク”ではない。

イギリスの南西部は、地元の人が“スクランピー”と呼ぶサイダーで有名だ。伝統的にわずかな量しかつくられない、スイートかドライの無発泡タイプのものだ。この地方では、スクランピーの生産と消費を祝う、たくさんのフェスティバルが開催される。生産者は、アルコール度が高いこのサイダーにとても誇りを持っており、大量生産品より一段上等のものと考えているのだ。