「“せっかくですから”楽しもう」~ヘアメイクアップアーティスト 冨沢ノボル
2011.10.13カテゴリー: インタビュー ニュース ファッション 有名人・アーティスト
コレクション、ファッション誌、映画やCM等に登場する多くの女優やアーティストたちを、まるで“アート作品”のように演出していく冨沢ノボルさん。彼の作品を一度も目にしたことがない人はいないのでは?と思えるほど、著名な作品に数多く関わっているヘアメイクアップ・アーティスト。国内のみならず、海外でも積極的に活動されており、近年はネイルやピアス、アイラッシュのプロデュース業なども行っている。流行の最先端を作り出す彼の“美”へのこだわり、さらにエネルギッシュな私生活についてもインタビューしました。
◆自然にヒラメキが生まれてくる◆
―普段のお仕事の流れはどんな感じですか?
CM、雑誌などの仕事を沢山していますね。あと最近は映画も3本やりました。既に公開になっているものだと、『忍たま乱太郎』の全てのヘアメイクを担当しましたよ。他には、6種類のつけまつ毛をプロデュースしたのですが、それと一緒に、自分発信のメッセージとして、「TOKYO」というアルファベットのまつ毛も作ってみました。地震などもあって大変な時期ですが、もっと東京に盛り上がってほしい、という思いがあったので。これは『WWD』の秋号のビューティ特集に掲載されています。ちなみに、「GAGA」という文字のまつ毛も作って、来日の際、ご本人にプレゼントしたのですが、とても喜んでもらえました。
―ヘアメイクのアイデアはどんな風に生まれますか?
自然に生まれてきます。僕はなんだかいつも“新しいもの”を思いつくのです。仕事とは別に、自分の作品作りは常にしています。といっても、24時間、そのことを考えているわけではありません。例えば、今日のこういう部屋の模様なども頭の片隅に残っていて、そういう日常で色々と見聞きしているものが、突然何かのひらめきに変わっていく。皆、そういうものじゃないかな? あとは、僕はとても人が好きなので、人に会ってインスピレーションをもらっているところも沢山ありますね。
―自分の作品性をモデルさんに反映させること、モデルさんの個性を引き出すこと、どちらを心がけていらっしゃいますか?
もちろん両方です。その時々、ケースバイケースですね。仕事でやる以上、先方のイメージや要望というのも勿論ありますから、それを受け取った上で、その内容を深めたり、差し引きをしてみたり、打ち合わせの段階で自分のアイデアを伝えたり……というような、僕なりの工夫や主張をしています。
◆「小さな部分を変えること」から始めよう◆
―メイクを施すときに心がけていることは?
「その人をより美しく、楽しくしてあげたい」という気持ちは勿論ですが、「新しい洋服を買ったときのワクワク感」みたいなものも与えられたら、と思っています。僕らの仕事はある意味“さし”の勝負というか、マンツーマンの勝負です。「今日はオードリーヘップバーン風にしよう」となれば、女優さんやモデルさんたちは、僕がメイクをしている鏡のなかで、どんどんそのものになりきっていく。カメラの前に立つ段階では、もう完璧にオードリーになっています。その瞬間がパーティの本番だとしたら、僕らはその準備をしている役目ですね。よりパーフェクトにパーティを行うための準備をする仕事です。
―ヘアメイクで変身するコツがあれば、教えていただけますか?
ヘアメイクはTPOやシチュエーションに合わせることが大事ですから、うんとドレスアップすることが、イコール変身ではないと思います。遊びの感覚で、小さな部分をちょっと変えることを楽しんでみてはどうでしょう。極端な例ですが、コンマ1mm、アイラインの位置が違うだけで、違う顔になるのですよ。マスカラの色を、今日は冒険して青にしてみるとか、リップの色を、秋らしく赤を強めに入れてみるとか、「季節」とリンクしてみるのも楽しいですよ。昔の人が着物の帯留めを変えたり、夏は涼やかな生地を着たり、そういう感覚と一緒ですね。
ヘアメイクは年齢や肌の質感も大きく関係してくるので、その配慮や工夫は大切です。僕のファンデーションの塗り方も、年齢によって5、6パターンくらいはありますね。年齢の高い方をフレッシュに見せるためには、「薄づきに見える」という工夫がいりますし、若い方であれば、シンプルにあまり何も手を加えないほうが、肌が映えることもありますしね。年齢を重ねていく上での変化は悪いものばかりではないですよ、例えば年齢が高くなると、デコルテのあたりが少し細くなってきますが、大ぶりのアクセサリーが似合うようにもなります。
―冨沢さん自身はどのような女性が理想ですか?
僕の理想像は、「品」がある女性ですね。僕も、どんなに派手なメイクを施しても、どこかに「品」を感じさせるようなメイクを心がけています。具体的に、女性の「品」はどういうことかと聞かれると難しいですが、年相応のバランス感があるか、凛としているかどうか……というような部分でしょうか。
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タグ: Maggie Mayk × PRO, RHYTHM, ヘアメイクアップアーティスト, 冨沢ノボル, 群馬, NY















