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| TEXT : Yuko Nagasaki / PHOTO : Taku Kasuya / Category : PARTY |
2010.06.23
アルゼンチン発祥のダンスといえば、情熱のタンゴ! 昨年にはユネスコの無形文化遺産に指定されたタンゴを、間近で観られるイブニングパーティー“FROM TOKYO TO BUENOS AIRES”が、2010年6月2日アルゼンチン大使館で開催された。


PHOTO : Taku Kasuya
かつてポロ用の馬の飼育場であった場に開かれたワイナリーが「FINCA LA CHAMIZA」。そのワインの名前は、ポロの種馬にちなんで付けられた。また、「PASCUAL TOSO」は1890年にパスカル・トソ氏によって創設された、伝統あるワイナリー。どちらもメンドーサで乾燥したアルゼンチン特有の気候を利用した葡萄栽培をしており、ブレンドではなく、品質の高い葡萄一品種のみを使用した個性的で深みのあるワインで名高い。
ブエノスアイレス(美味しい空気)の下で、世界有数のハイクオリティ・ワインが生産されるアルゼンチン。
日が沈む頃には会場に続々とゲストが到着し、まずはウェルカムワインを堪能。アルゼンチンは有数のワイン生産国であり、その生産量は世界第5位。ここ最近ではアンデス山脈の絶景を楽しみながらのワインツーリズムも人気となっているんだとか。今回のパーティー・オーガナイザーであり、世界的ファッションデザイナー・コシノジュンコ氏の「ブエノスアイレスは“美味しい空気”という意味。空気が良ければ美味しいワインが生まれるのも当然ですね」という言葉にも納得だ。
全世界から1500種以上のワインを取り扱うピーロート・ジャパンも、PASCUAL TOSOとFINCA LA CHAMIZAという2つのワイナリーによる素晴らしいワインの数々を提供。どちらも数々の受賞歴を持つ、クオリティの高さで通を唸らせるアルゼンチンワインである。ワインのお供は“エンパナーダ”と呼ばれる、アルゼンチン風ミートパイ。スパイスを利かせたビーフフィリングが赤ワインと味を引き立て合う。
そうしてワインを堪能するうちに、熱く情熱的タンゴの調べがスタート! ドラマティックなスポットライトの下で、男女の駆け引きを彷彿とさせるタンゴが繰り広げられる。即興の部分が強いというタンゴは、パートナーとのコミュニケーション、音とのコネクションが重要だとか。途中集中を欠かせないところが、緊張感溢れるものとして、見る側を惹きつけるのかもしれない。
続いて、バイオリンのムーディーな生演奏をバックに、アバンギャルドな衣装を着た男性が艶かしく踊りはじめた。レザーのようにみえるトップスは実はゴム製で、アクアラングなどに使われる素材。スカートは生地をたっぷり使ってあり、躍動に合わせて大きく動き、存在感を感じさせる。
魅惑的なタンゴのドレスデザインに込めた想いとは―?
今回衣装を手がけたコシノ氏とタンゴの出会いは、パリのシャンゼリゼ劇場。初めて見たときには、ダンスの中でも“大人の格好良さ”を持つタンゴには強く惹かれたという。「タンゴはセクシーな大人のダンス。足を大胆に上げるタンゴの動きを活かすよう、ギリギリまでスリットをいれました。アルゼンチンのナイトクラブのような、まるで現地にいるような雰囲気を作りたかった」

PHOTO : Taku Kasuya
今回のパーティーオーガナイザーは世界的ファッションデザイナーであるコシノジュンコ氏とTango Studio ZERO HOUR。コシノ氏はダンサーのドレスも手掛けられ、そのこだわりについてもお聞きした。
続いて、バイオリンのムーディーな生演奏をバックに、アバンギャルドな衣装を着た男性が艶かしく踊りはじめた。レザーのようにみえるトップスは実はゴム製で、アクアラングなどに使われる素材。スカートは生地をたっぷり使ってあり、躍動に合わせて大きく動き、存在感を感じさせる。
そんなアルゼンチン×日本のコラボとして、日本的なセンスを取り入れられたドレスは、スカートの裾のデザインが斬新。フィナーレに登場した生地が幾十にも重なったストールも、舞台に一体感を加えていた。また、タンゴには黒髪が映えると感じていたら、実はそれもコシノ氏のディレクション! ドレスの雰囲気に合わせて、ダンサーに黒く髪を染めさせたという徹底ぶりで、ショーは観客を魅了した。
「タンゴは踊ってみたいけど、相手がいないとね。夫婦で踊るのが一番なんだけど」と話していたコシノ氏。なんとゲストが引けた後の会場で、プロのダンサーを相手にタンゴを披露。初めてとは思えないダンス勘に周囲も拍手喝采であった。
ファッション、タンゴ、そしてワインが揃ったスペシャルパーティー。帰る頃には皆が口を揃えて「アルゼンチンに行きたい!」。そんな熱気を残したまま、東京の夜は更けていった。
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