
ル・マンで花開く、赤塚さんの感性。
ヌードジュエリストとしての華々しい活躍はもとより、イタリアで工業デザインを学んでいた赤塚さん。なんと世界3大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」のレーシングカーデザインも手掛けている。これは、2004年にデザインし、優勝を勝ち取った歌舞伎の隈どりをイメージしたデザイン。
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2009.12.21
純度99.99%の金箔とスワロフスキーで肌を彩り、モード誌やファッション誌への掲載、さらにはウエディングシーンでも盛り上がりを見せる「ヌードジュエリー」。その第一人者であるファウンダーヌードジュエリスト、赤塚信彦氏をアトリエに訪ねた。ファッションプレスやセレクトショップが軒をつらねる、裏原宿の閑静な一角。アトリエの入り口には大きな蝶のモチーフが掲げられている。


PHOTO : Taku Kasuya
写真上:「施術するスペースから演出したい」。そんな姿勢が貫かれた、グラマラスなセッティングスペース。 写真下:スタンダードジュエリーのセッティングはわずか15分。お客様の希望を聞き、ストーンやラメの配置など自由自在にアレンジでき、オーダーメード感覚を楽しめる。

―アトリエのいたるところに、蝶のグッズがありますね。
〝数あるパターンのなかでも、蝶のモチーフはお客様にも一番人気が高く、僕自身も思い入れが強いですね。入口にあるシンボルマークはよく見て頂くと、羽の部分に、涙や太陽…など森羅万象を表す絵柄が隠されているんです。儚さや煌めき、ヌードジュエリーのイメージを端的に表すモチーフなんじゃないかな〟
―日本の伝統工芸である石川県産の純金箔を肌にのせて、ジュエリーとする。斬新なアイディアはどこからきたのでしょうか?
〝ものづくりへのこだわりは、幼い頃から強かったと思います。工具セットなんかにすごく興味を持ったりね。学生時代はファッションにも夢中で、原宿の洋服屋でアルバイトをしつつ、大学2年生のときに学校を中退して単身イタリアに渡りました。19歳のときですね〟

―イタリアですか!?
〝そうです。主にインテリアや家具にも興味があって、ファッションなんかも好きでした。当時様々なデザイナーが集まるミラノでデザイン学校を2つ終了し、その後も数年間様々な工芸や芸術に触れました。丁度その頃にパリに留学していた服部隆之君(※編集部注・作曲家。数々の映画やTV音楽を手掛ける)とは、よく遊んだりしていました。僕は工芸を学び、プロダクトデザインの仕事をするようになって、後にル・マンレースのカラーリングに始まりCI全てを手掛けました〟
―その後、ジュエリーのデザインを手掛けるようになる、と。
〝ええ。根っからのこだわり症なところがあって、ジュエリーだったたら頭から尻尾まで全部自分でデザインから作り込みまで出来るんじゃないかって思って。その後実際にジュエリーを作りはじめて、伊VOUGUE誌に自分で売り込みに行って実際に誌面で取り上げられたことがきっかけになって、ハリウッドへコレクションを売り込みに行こうと思いついたわけです。そのときに、自分のジュエリーを付けたモデルをショーの中で目立たせようと今のヌードジュエリーの原型に当たるものを試した所、想像以上の大きなリアクションがあって…〟
―ヌードジュエリーそのものが、ブレイクしていったんですね?
〝最初は「ゴールドタトゥ」なんて呼んでいましたが、自分で見ているうちに『これはタトゥではなく、ジュエリーに近い何かがある』という思いがわき上がってきました。突き詰めてみると、僕は光るもの、輝くものにとても執着があるようでして…。金箔が持つ輝きをスワロフスキーやメイクアップを加える事によって、本当に特別な光り方をする。本当にこれはまさしくジュエリーだと、その輝きがやがてジワジワと伝わりはじめて〟

―金箔制作の工程にもかなり精通していらっしゃる、と。
〝もともとは金箔を皮革に転写する工程から、このジュエリーのヒントを得たわけですが、金箔工芸については、話し出すとかなり長くなります(笑)。日本の伝統文化であり、金閣寺の装飾なんかと同じ手法で作られていますから。金箔を打つ工程で、薄くのばした金をはさむ「箔打ち紙」をまず作るわけですが、素材から梳いて、その紙を寝かすだけで3年間もかかっていたりするんですよ〟
―ハリウッドでまずブレイクしたヌードジュエリー。日本ではウエディングシーンでも話題になっています。
〝欧米と違って、ドレスを着る機会が極端に少ない日本では、ウエディングがもっとも華やかなドレスアップセレモニー。オーダーを受ければ日本中に飛び、最高の日を演出するヌードジュエリーを打ち合わせから当日の施術までオーガナイズします〟
―今後、ハワイへの出店など益々ヌードジュエリーが広がっていきますね。
〝日本に戻ってきた当初は、鞄ひとつに施術キットを入れてどこへでも出かけて行きました。そこで知り合った人、友人知人にジュエリーを施術して回って…(笑)。僕の基本はいつもそのときの気持ち。ジュエリーをつけて、相手がぱっと明るく喜んだ顔をしてくれる瞬間が大好きなんですよね! 出店が増えても、その基本は大切にしたいと思っています〟
―最後にヌードジュエリーの将来、について教えてください!
〝インスタントなタトゥとも違い、安全性が高く、日本の伝統工芸を文化ごと海外に輸出できるこのジュエリーに誇りを持っています。原宿のサロンは、いろんな才能の交流の場になり、僕の夢を形にしてくれていってるんです。先日はハワイ、イタリア、モナコを仕事で回ってきました。ヌードジュエリーはさらなる進化をとげていくはず。ジュエリーに興味のある女性も、男性も、お気軽にサロンに遊びにいらしてください。〟
アトリエ・ヌードジュエリー
東京都渋谷区神宮前2-31-9
プリズム神宮前3F
Tel .03-6424-4773
Open. 11:00~20:00(無休)
www.nudejewelry.jp/pop/atelier.html
赤塚信彦
あかつかのぶひこ/株式会社ヌードジュエリー代表/ファウンダーヌードジュエリスト。大学中退後、7年間のイタリア留学を経て、プロダクトデザイナーとして活躍。2007年、日本古来の純金箔を用いた独自のジュエリースタイル『ヌードジュエリー』を考案。『ファウンダーヌードジュエリスト』として、『ヌードジュエリー』の紹介とそのセッティング技術の向上・普及に務める。ジュエリーデザイナーとして自らのブランド「Assassino(アサシーノ)」も展開。既存の価値にとらわれない大胆な発想でニュージュエリーの旗手としても活躍中。 HP: www.nudejewelry.jp/
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