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2010.01.22
南米ボリビアの農業協同組合「エルセイボ」の語源は、神秘の力がみなぎる「不死身の木」。フェアトレードカカオを用いたチョコレートは数あれど、「生産過程よりもその〝味のクオリティ〟で世界に挑戦したい」と願う、ファインチョコレートブランドが「エルセイボ・ボリビア」です。昨年に引き続き、ショコラの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に出店を果たす同ブランドの日本への架け橋となった女性、ボーモント愛子さんにその魅力を伺いました。

PHOTO : Jun Miyashita
バレンタインシーズンを前に多忙を極めるボーモントさん。「日ごろはカカオ分70~80%のダークチョコレートが好みですが、疲れているときは60%位のものを欲するときもあります」。タブレット状のシンプル製品を食べ比べて、自分の好みを探るのがショコラ通への一歩。

―まず、御自身がエルセイボ・ボリビアに携わられた経緯を教えてください。
〝大学を卒業後、外資系広告会社に10年間勤務しておりました。結婚を機に退職したのですが、昔からの友人であり、今はビジネスパートナーでもある宮本清夏さんから、2007年の春、とても衝撃的な1冊の洋書を紹介されまして…〟
―チョコレート鑑定家、クロエ・ドゥートレ・ルーセルさんの『THE CHOCOLATE BIBLE』ですね?
〝はい。クロエはパリ在住の著名なチョコレート鑑定家で、エルセイボ・ボリビアの監修にも当たっています。その本にはチョコレートへの情熱や、その奥深い歴史、ティスティングを含めたプロフェッショナルな楽しみ方などが書かれおり、大変興味深い内容でした。この書籍を日本でもぜひ紹介したいと、パリ在住だった宮本がクロエにコンタクトしたところ、すぐにEメイルで返信を頂戴したんです〟
―素早い反応ですね!
〝そうですね(笑)。そのあと、6月にクロエが来日することとなり、表参道のレストランでチョコレートのティスティングイベントを企画し、知人のプレス関係者も招いたんです。そこから伊勢丹のバイヤーさんとご縁がつながり、2008年のサロン・デュ・ショコラにてクロエのセレクションボックスが販売されることになりました〟
―続く、2009年のサロン・デュ・ショコラでは「エルセイボ・ボリビア」が話題の商品となりました。
〝「エルセイボ」の精神は、『フェアトレード製品として同情で買ってもらうのではなく、その味で世界中のお客様に選んでもらいたい』という情熱なんですね。クロエもその情熱に打たれ、現地に足を運び、とても細やかなアドバイスを与えて製品化に至っており、本当にハイクオリティなファインチョコレートだと自負しております〟
―ボリビアという国と高級チョコレートは、意外な組み合わせにも思えますね。
〝ええ、確かにボリビアは世界のなかでも貧困な国のひとつに数えられていますね。そこで、住民の生活を少しでも向上するために輸出産業をサポートするNPO団体、FNNの存在があります。カカオ豆の農業協同組合「エルセイボ」もこのFNNを通じて、クロエと出会うことになりました。クロエは外交官だったお父様の関係でスペイン語を話すことができましたし、ボリビアでの居住経験もありました。けれども、一番の決め手は彼女自身のチョコレートへの情熱(詳しくは日本語訳も出版された『チョコレート・バイブル』をご覧ください!)と、エルセイボの熱意が合致したところにあるのではないでしょうか。実際に商品化に至るまでには、2年以上の歳月が費やされたのです!

PHOTO : Jun Miyashita
「カカオニブ&ウユニソルト77%」ダークチョコレートにカカオの粒とウユニ湖産ソルトを使用したセンセーショナルで濃厚な味わい。「タブレット・ボリビア75%」配合を調整し、より滑らかさを増した人気商品。各80g / ¥1,470、20g /¥420

―2010年には「ダークチョコレートに塩味」という斬新な商品が発売されるとか。
〝ボリビア現地のウユニ湖産ソルトを効かせた「カカオニブ&ウユニソルト77%」です。私もダークチョコレートに目がないので(笑)、このカカオニブのカリカリした食感も含め、これはお薦めですね!今年のサロン・デュ・ショコラではまだまだ目玉商品がございまして…〟
―それは、気になりますね!
〝東京・三鷹のパティスリー「マプリエール」の猿館シェフとのコラボレーションで、エルセイボ版の「マプリショコラ」を限定販売致します。ガナッシュとタブレットの中間のような食感で、とてもフレッシュなチョコレート。猿館シェフの手によって、エルセイボのフルーティーなアロマが、とても力強く香って…ここでしか味わえない逸品になりました。ほかにも東京・久が原の「ラ・スプランドゥール」の藤川シェフに協力を頂き、コンフィチュールの新作「フレーズマント」(イチゴとミントの風味)も登場します。

PHOTO : Jun Miyashita
日本のパティシエが腕を奮うショコラのコンフィチュール。サロン・デュ・ショコラでは限定の「フレーズマント」フレーバーも登場する。「ショコラ・レ・コンフィチュール」「ショコラ・グリオット・コンフィチュール」各100g/¥1,050
―ショコラのコンフィチュールは、パンに塗ったり、すくって食べてしまうのでしょうか?
〝ミルクタイプ(「ショコラ・レ・コンフィチュール」)はそのままで、召し上がられるお客様も多いようですね(笑)。私は「ショコラ・グリオット」というダークチェリーの粒がそのまま入ったタイプを、ブリオッシュやクロワッサンなどにつけて頂いたり、アイスクリームやパウンドケーキに添えて楽しんでいます。それと、お料理のコク出しにも使えるのではないかな、と研究中ですね〟
―なるほど、楽しみ方も色々ですね。最後にボーモントさんの夢や希望を教えて頂けますか?
〝広告会社時代に食品を扱ったこともありましたが、「エルセイボ・ボリビア」を通じて、メーカーの立場からチョコレートに携わるようになると、意識は大きく変わりました。今は「これ、美味しいわね!」という言葉が何にも代えがたい喜びになっています。皆さんに美味しいショコラを発見していただきたい、そんな気持ちでTokyoにも本格的なチョコレートのセレクトショップがあったらいいのに!と思っています〟
「エルセイボ・ボリビア」の商品を日本で購入するには…
「サロン・デュ・ショコラ」
※マプリショコラ、フレーズマント・コンフィチュールを限定発売。伊勢丹「サロン・デュ・ショコラ」は、パリ発、チョコレートの祭典として日本で8回目の開催となり、2010年は過去最高の約70のブランドが集結。ショコラティエ、パティシエ約40人が来日する、チョコレート好きなら絶対に見逃せないイベントです。
■伊勢丹新宿店本館6階催物場/東京都新宿区新宿3-14-1
Tel.03-3352-1111(大代表)
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/chocola/index.jsp
バレンタイン期間中はこちらでも商品を販売中です。
■WINE MARKET PARTY恵比寿店
http://www.partywine.com/shop/info/shop.aspx
■THE CONRAN SHOP(新宿・丸の内・名古屋・福岡店)
http://www.conran.ne.jp/shop/Top.do
■ヒルサイドパントリー代官山
http://www.hillsideterrace.com/shop/shop_g_pantry.html
ボーモント愛子
ぼーもんと・あいこ/幼少時より海外に在住し、イギリス、ブラジル、ポルトガルで過ごす。慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、外資系広告会社に10年間勤務し、化粧品、保険、石油など多様なジャンルでマーケティング・広告に関わる。2007年にクロエ・ドゥートレ・ルーセルと出会い、友人とエッセンシャリーLLPをたちあげ、「エルセイボ・ボリビア」日本総代理店となる。現在、エッセンシャリー株式会社をのマネージング・ディレクターを務める。共同監修書籍に『チョコレート・バイブル』(クロエ・ドゥートレ・ルーセル著/青志社刊)。エッセンシャリーHP:http://www.essentially.jp/
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