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中島デコのブラウンズフィールドと、日本の新しいマクロビオティック

2010.05.31

中島デコのブラウンズフィールドと日本の新しいマクロビオティック

菜食主義とスローフード運動、そしてマクロビオティック食(玄米菜食による長寿食)はすべて、現在ここ日本だけでなく世界中でよく知られている。その中でもマクロビオティック法は、日本でもっとも広まり体系化されているものだ。革新的で活動的な女性である中島デコは、エッセイストであり、レシピブックの著者であり、農場主であり、そして日本のマクロビオティック活性法の第一人者である。

マクロビオティックの日本での歴史は長い。石塚左玄博士が1880年代終わりにスタートさせ、その考え方は、旬の食材にしたがい主に穀物と野菜を食べるというもの。ほとんどの加工食品や精製された食物は避けられるべきものだ。

この考えは、自然を敬いつつましい生活を尊ぶという、日本人の持っている美学とよくあう。実際、マクロビオティック食の多くの食材、米、野菜、豆、ミソ、海藻などは、すでに伝統的な日本食のスタンダード素材となっている。

持続可能なライフスタイル、マクロビオティックはその答えのひとつ。

中島と彼女の夫 エバレット・ケネディ・ブラウンは、ブラウンズフィールドと呼ばれる農場を経営している。アメリカでは、ブラウンフィールドというのは、廃業した工場や使われなくなった駐車場のような、都市の衰退したエリアのことを言い、そこは有益な農場やガーデニングスペースに生まれ変わらせることができる。中島デコとブラウンは、農村の一区画を実用的な有機米の田んぼに生まれ変わらせ、カフェを経営し、料理を教え、そして健康的なライフスタイルで普通に生活し、働いている。持続可能というのが、彼らの哲学のキーワードだ。だから、マクロビオティック=長寿食なのだ。

ブラウンズフィールドでは、中島と助手たちが、自分たちの食事の生の素材と触れ合っている。カモは、肉として食べるために解体される一方で、水田に肥料を与えてくれたり、雑草を食べたりしてくれる。誰もが、その資源を維持するために自分たち自身で働くのだ。

ところで、マクロビオティックの季節性というのは、単に旬のものを食べるというのを意味するだけでなく、その季節にあわせて食べるということも意味する。春には、軽い食事が軽く料理され、夏にはより生に近い食材が含まれるようになる。秋は、根菜や重めの穀物が、冬には重めの穀物だけでなくピクルスや丸い野菜、もっと多くのミソや醤油が食べられるようになる。

マクロビオティックは、単に食事だけにとどまらず、生き方—自然を敬い、体だけでなく、人間そのものを育てる生き方—なのである。